SENGAWA 21 ─ 1978-2019
願いを語り、持ち寄り、
次の世代へ手渡す。
地域誌『せんがわ21』は、1978年から2019年まで41年・全25号にわたって仙川の暮らしを記録しつづけました。
創刊者・青野友太郎が、この街の人々に伝えたかったこと。それを、誌面の実際の言葉とともにご紹介します。
はじまりは、ひとつの「問い」でした
1976年、仙川を終の住処とした作家・武者小路実篤が世を去りました。その自宅と愛蔵品が調布市に遺されたとき、地元の有志が集まって語り合ったのは、こんな問いでした。
共有のものとして、開かれ、遺されたものに、いかに対峙するか。
『せんがわ21』No.19「事始め」より(青野友太郎)遺されたものを、一部の人のものにせず「みんなの共有財」としてどう生かすか──。この問いから「新しき街・せんがわの会」が生まれ、1978年、実篤公園オープンの3か月後に『せんがわ21』は創刊されました。それは、有志のボランティアによる手づくりの雑誌でした。
「新しき街」を、この仙川に。
実篤が理想とした共同体「新しき村」。その精神を、市民の手でこの街に根づかせる──それが41年を貫いた背骨でした。
実篤さんが“終の住処”として賞でた、この仙川のまちづくりのキャッチフレーズは“新しき街”以外にはない。
No.19「事始め」よりこの雑誌は、みんなの「共有財」。
誰か一人のものではなく、街に生きる全員のもの。だからこそ、毎号5,000部を刷り、各家庭へ無料で配り続けました。
『せんがわ・21』は、仙川地区の約1万世帯と、学び・働き・買い物に来る人たちの“共有財”として、毎号5千部を印刷し、各戸への無料配布をメインとした。
No.19「事始め」より「21」は、肩書きを脱いで出会う時間。
誌名の「21」には意味がありました。仕事や学校を終えた夜の時間に、一市民として出会い、つながる──そんな願いが込められていました。
“21時=午後9時”からのコミュニティライフの多彩なつながり、人と人を結びつける“せんがわの総合雑誌”である。
No.19「事始め」より違いを超えて、持ち寄る。
商店主も、主婦も、農家も、学生も、企業も。異業種・異世代が対等に集い、それぞれが力を出し合う「場」そのものが、青野たちの作品でした。
有志のボランティア活動が基本で、情報とパワー・カネを持ち寄り、センター及び『せんがわ21』の維持運営にあたっています。
最終号 No.25「人財&カンパ大募集」より願いを記録し、次の世代へ。
一人ひとりの暮らしと願いを「界隈史」として書き残す。終わりは、終わりではなく、次の担い手へのバトン。最終号もまた、未来形で結ばれていました。
新しき街・せんがわづくりのための諸活動を展開していきます。
最終号 No.25 より実篤が遺したこの街を“みんなの共有財”として、
肩書きを超えて出会い、一人ひとりの願いを持ち寄り、
次の世代へ手渡していく。
その“新しき街”を、市民の手でつくろう。
そして、いま。
41年・全25号は、こうしてデジタルアーカイブとして残されました。ページをめくれば、いまも仙川の人々の声・暮らし・願いがそのまま息づいています。青野友太郎が灯したこの「願いの記録」を、次の世代へ手渡していく番です。
発行人プロフィール — 青野 友太郎(あおの ともたろう)
1947年 静岡県生まれ。東北大学経済学部卒業後、自然医学会、(株)経営能率研究会を経て、1977年に地域科学研究会(任意団体)を創設。1981年に株式会社地域科学研究会を設立し、代表取締役に就任(現在に至る)。セミナー、出版、映像部門のプロジェクト・マネージャーとして、三全総、新生活圏計画、自治体計画、高齢化、文化・情報、コミュニティ及び高等教育の分野を担当。
1977年に調布市仙川地区で「せんがわまちニティ情報センター」を創設し、まちコミ誌『せんがわ21』を刊行。創刊から40余年、地域の書き手・取材者として現役で活動を続けています。仙川商店街・調布市商工会・緑ヶ丘仙川まちづくり会議など、地域の様々なネットワークと連携し、仙川という街の今と昔を記録・発信してきました。
主な経歴・役職
- 1977年 地域科学研究会(任意団体)を創設
- 1977年 調布市仙川地区で「せんがわまちニティ情報センター」を創設
- 1978年 まちコミ誌『せんがわ21』創刊
- 1981年 株式会社地域科学研究会 設立、代表取締役に就任(現在に至る)
- 1985年 調布市武者小路実篤記念館友の会幹事(2004〜2011年 会長)
- 1992年 日本ウエルエージング協会 評議員(1994〜2012年 理事)
- 1994年 高等教育計画経営研究所 常任同人(現在に至る)
- 現職 株式会社地域科学研究会 高等教育情報センター 代表/主任研究員
主な調査研究・コンサルティング歴
- 「調布市仙川地区における地域情報メディアとコミュニティ形成」1976年〜現在(自主研究)
- 「コミュニケーションと”子供の社会”調査」1978年、A通信社
- 「多摩NT・コミュニティ形成集団に関する実態調査」1980年、日本住宅公団/(財)S総合研
- 「多摩NT”まちづくり”のあり方に関する調査研究」1981年、住宅・都市整備公団/同
- 「調布市第三次基本計画策定に係る関連支援業務」1982〜84年、調布市/(財)N総合研究所
- 「調布市文化懇談会の運営業務」1987〜88年、調布市
- 「S日赤病院跡地利用計画の基本提案」1994年、T社/H研究所
- 「西会津町における地域資源利用・交流型まちづくり事業調査」1995年〜、福島県西会津町
その他、株式会社地域科学研究会の高等教育分野の調査研究及びコンサルティングを担当。
主な出版プロデュース歴
- 『カリフォルニア環境教書』1977年、地域科学研究会刊
- 『社会的合意形成におけるソフトウェアの研究』1978年、地域科学研究会刊
- 『三全総と地域政策』1978年、ぎょうせい刊
- 『地方の時代と一般消費税』1979年、第一法規刊
- 『地方都市における大学づくりの実際』1980年、地域科学研究会刊
- 『大学・短大の設置基準と設立実務』(本編/別冊)1983年、地域科学研究会刊
その他、株式会社地域科学研究会の高等教育資料シリーズ計29冊、ハンドブック10冊、DVDシリーズ3巻を担当。
所属学会・研究会
高等教育問題研究会、大学教育学会、大学行政管理学会、日本高等教育学会、大学マネジメント研究会、余暇ツーリズム学会(旧 ツーリズム学会)、キャンパスFM研究会、日本インターンシップ学会、IR*ゲーミング学会(旧 ギャンブリング*ゲーミング学会)、日本リメディアル教育学会、非営利法人資金運用研究会、生命科学振興会
本サイトについて
本サイト『せんがわ21 Memory』は、地域誌『せんがわ21』のレガシーを永続的に保全し、地域に開かれた公共物として未来へ継承するため、株式会社SHARE NESTが運営する地域情報ハブです。
- 運営主体:株式会社SHARE NEST
- 発行人・著作者:青野 友太郎
- 本サイトの公開開始:2026年(準備中)
- 掲載コンテンツ:機関誌『せんがわ21』全25号(2026年5月時点で21号公開、不足4号は順次追加)/青野様による新規取材記事/地域情報
運営方針(2027年以降)
本サイトは、仙川を愛する個人・地域団体・OB寄稿者ネットワークからの地域協賛・寄付を中心とした地域コミュニティ型の運営を目指します。閲覧自体は最後まで無料・公共物として開放します。
個人サポーター制度
年額数千円規模の少額協賛で「せんがわ21サポーター」として運営に参画いただきます。
法人協賛社制度
地域企業・店舗による年額単位の協賛・広告掲載で、地域経済との相互応援関係を構築します。
関連参考資料
『せんがわ21』の誕生と歩みを伝える、創刊期の記録資料です。
- せんがわまちニティ情報センター 設立趣意
- 『せんがわ21』誌とまちニティ情報センターの事始め
お問い合わせ
本サイトおよび『せんがわ21』に関するお問い合わせ・寄稿のご相談・サポーター制度のお申込みは、運営事務局までご連絡ください。
株式会社SHARE NEST
〒182-0002 東京都調布市仙川町1丁目47-11 パール仙川Ⅱ 3階
TEL: 050-5846-1144 / Email: ooyanagi@share-nest.co.jp
